関心空間
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クライカガミノナカニ

暗い鏡の中に (創元推理文庫)

アメリカのミステリー作家ヘレン・マクロイ氏の1950年の作品です。

彼女の最高作との評やディクスン・カーの「火刑法廷」を引き合いに出しての論評など見かけて気になっていた作品。

全寮制の規律の厳しい女子校である教師のドッペルゲンガー(分身、生霊)騒ぎが起きます。心霊現象なのか、あるいはトリックなのか・・・。その教師はクビになるのですが、その騒動のさなかに別の教師の死亡事件が起きます。殺人なのか、事故なのか・・・。謎が深まる中、精神科医の探偵役が登場、事件の意外な背景が明らかになって行き、更なる悲劇が・・・。

衒学趣味たっぷりのちょっと古風なミステリー。趣味の良い面白い作品です。
怪奇がかった話に最後に論理的な解が与えられるのですが、決定的な直接証拠がなく、犯人も全面的な自供はしないし、心霊現象であったと言う可能性も残されたような良く言えば余韻の残る終わり方、私としてはもっと明瞭な証拠で犯人を追いつめて解決して欲しかったと思いました。

中学生の頃読んだディクスン・カーの怪奇趣味ミステリー「火刑法廷」は私にとって特別な作品。その域には及ばないと思うけれど、良い作品です。